STRIKE FIGHTERS: PROJECT 11960年代の航空戦をテーマにしたフライトシミュレーションです。 プレイヤーはF-104、F-100、F-4、A-4を操縦します。 アビオニクスは、アナログ時代である当時の雰囲気が感じられる模擬がなされています。 全般
メディアはCD-ROM 1枚であり、インストール後には480MB程HDDを占有します。 インストール時に動作環境に合わせてグラフィックオプションを一括して設定が可能なのは便利です。 この時期のシミュレーションとしては珍しく、オープニングムービーの類は一切無く質実剛健な作りになっています。 メインメニューはInstant Action、Single Mission、Campaign、Multiplayer、Pilot Record、Optionsから構成されています。 Instant Actionでは、プレイヤーはF-4Eで、MiGやIl-28の群れに立ち向かいます。撃墜数に応じて得点が出ます。 Single Missionは、USNFのQUICK MISSION機能と同等であり、ミッションの種類、脅威航空機及び地上物の難易度等といった概略状況を設定可能です。プレイヤーの機体は、A-4B、A-4C、A-4E、F-100D、F-104G、F-4B、F-4C、F-4D、F-4Eを選択可能です。あらかじめ用意されたミッションは一切無く、全てはプレイヤーの設定に委ねられています。一旦作成したミッションは保存可能になっています。 Campaignでプレイヤーは、中東にある架空の王国の傭兵部隊のパイロットとして戦闘に参加するという、人気漫画同様の状況設定を選択できます。傭兵キャンペーンのミッション開始は1959年であり、その時点の乗機はF-100Dです。ミッション結果に応じて報酬が出されるので、それを貯め込むことにより、より強力な機体を購入して乗り換えることができます。キャンペーン開始時には、機種は限られ、しかも非力なので苦しい戦いを強いられますが、時代が進むに連れてF-4の各型が登場すると共に、ミサイル類も新型に更新されるので、戦いも楽になります。
アビオニクス及び武装コックピット及びレーダ等は実機の雰囲気をよく伝えています。第三世代以降の戦闘機に装備されているディジタルアビオニクスのように、機能的に至れり尽くせりというものではないため、ある種のもどかしさが感じられますが、そのレトロチックなところがとても魅力的です。F-4Eについては前席のみ模擬されています。コックピット前方のガラス板は、HUDでは無く、実機通り光学照準器となっているため、慣れない間は機体の運動状態を把握するのに苦労します。 レーダは空対空モードとしてサーチとボアサイト、空対地モードとしてはグランドマップが模擬されています。サーチからトラックに移行するために一旦アクイジションモードを経由する必要があったり、トラック時にVcギャップが表示されたりというところに、いわゆるカジュアルシムには無いこだわりが感じられます。空対空のサーチモードにおいてアンテナエレベーションが空間安定化されていないようで、機首を下げるだけでとスコープにグランドクラッタが映ります。 F-100Dでは、実機通り単純な測距レーダと見越角算定機能付光学照準器を模擬しているため、目標位置を示すレーダスコープやHUD上のTDボックスなどどいう便利ものはありません。夜間任務の場合、かすかなコントレールを辿って目標の下方から接近し、夜空を背景に浮かび上がる目標のシルエットを頼りに射撃する等苦労させられます。
グラフィック航空機は細部まで作り込まれています。無塗装の銀色も程良い雰囲気です。CAP任務等でF-4Eを外部視点にすると、前後席のパイロットが各々別の方向に首を忙しく動かして見張りをする様子を見ることができます。 また、F-4EでMILでは黒煙を吐き、ABにすると黒煙が消える等、細かいところも実機通りの模擬がされているのに感心させられます。 地上物も木を含めてそれなりに模擬されています。 2002.11時点での当方環境(Celeron1.2GHz/Geforce2 GTS)という環境では、明らかに力不足です。800x600 32bitフルディテール設定において、空中戦ではそこそこ動きますが、敵空港を対地GUN掃射する時のような状況では、フレームレートが一桁台になってしまいます。
フライトモデル
F-4Eで空中戦中にスティックを引き続けることは厳禁であり、速度を350〜450kt程度に保ってやる必要があります。一方で、100kt以下に減速してしまっても、なかなかディパーチャに入らないのは奇妙な感じがします。 水平最大速度の高度変化は模擬されていますが、一般的な形と異なっています。(当方の計測方法に問題がある可能性もあります。) F-100Dでは200kt以下でロール応答が特に緩慢になるため、バレルロール等では注意が必要です。 その他ある飛行条件下では、ABの排気炎やスモークの方向もしくは機体姿勢のグラフィックが不整合を起こしてしまうようです。
パッチ情報等2008年10月にOct 2008 Updateがリリースされています。サイズは116MBで、飛行中のマップ画面において、従来は飛行隊単位だった表示が単機毎に変更されている等の改良が加えられています。
2005年7月にPatch3.2がリリースされています。サイズは従来同様小サイズの約4.5MBです。パッチ後のバージョン表示はv07.05.05になります。Readmeによると、全機種のフライトモデルを改善する等の修正が加えられているようです。 2005年5月にPatch3.1がリリースされています。サイズは従来同様小サイズの約4.5MBです。パッチ後のバージョン表示はv05.13.05になります。Readmeによると、F-4CのスタンバイAIが正しく動作するようになった等の修正が加えられているようです。 2004年12月に公式アドオンとしてA-4Fがリリースされています。外見だけではなく計器板にもRWRが追加されている等A-4Eと作り分けられています。
2004年3月に公式アドオンとしてF-4Jがリリースされています。外見だけではなく計器板もF-4Eと作り分けられています。また、SRMもしっかりAIM-9Dになっているあたりには好感が持てます。
2003年1月にService Pack1(SP1)がリリースされています。サイズは2.9MBと小振りですが、F-4のRWRがきちんと動いていたり、F-100が妙に軽快になってMiG-17とまともに戦えるようになったりといろいろと改良されています。インストール後にメニュー画面の右下のバージョン表示がv01.16.03になっていますが、商標に厳格と評判のLockheed Martin対応と思われる「F-104 starfighter and C-130 Hercules are Trademarks of Lockheed Martin Corporation used under License to Srategy First Inc.」というこの手のソフトには珍しい一文が追加されているのにはニヤリとさせられます。 オリジナルのバージョンはv10.11.02です。 動作環境箱に記載されているオリジナルの動作環境及びOct 2008 Update適用後の動作環境は下表の通りです。
尚、本ページの主な記載内容は、Celeron1.2GHz/RAM 256MB/Geforce2 GTS 32MB/SB Live!/Windows 98という環境でプレイした結果に基づいています。 Copyright(c) FLIGHT SIM HERITAGE 2002-2009. All Rights Reserved. 本ページの画像はSTRIKE FIGHTERS PROJECT 1のスクリーンショットであり知的所有権はTHIRD WIREが所有しています。 Some material copyright THIRD WIRE (c) 2002-2006. [WINGS OVER VIETNAM][WINGS OVER EUROPE][FIRST EAGLES] [WINGS OVER ISRAEL][WINGS OVER ISRAEL ADD-ON][COMBAT OVER ISRAEL] [STRIKE FIGHTERS 2][STRIKE FIGHTERS 2 VIETNAM] [STRIKE FIGHTER 2 EUROPE][STRIKE FIGHTERS 2 ISRAEL] [STRIKE FIGHTERS 2 NORTH ATLANTIC] [First Flight(代理店版)] [FLIGHT LOG][SIM LIST][RANKING] [HOME] |